私は毎年夏になると長い休みをとって田舎に帰省します。それも日本の常識からすると異様な長さの休暇です。今年は39日間の休みを取りました。一般企業なら、同僚、上司からは「アイツにはやる気がない!」というレッテルを貼られ(貼られてるかも・・・)、それどころか、とっくにクビになっていることでしょう。 どうしてこのように長い休みを取るのかというと、田舎に帰って色々実家の雑用をするためです。と言うのは、7年前に母が亡くなって以来、田舎の家は無人住宅となっているからです。 ご存知かも知れませんが、無人の家というのは傷みます。例えば雨漏りがあったとしても、そこに住んでいれば、すぐに気がついて修理します。ところが、住んでいないと、雨漏りに気付かずそのまま放置してしまう結果、滲み込んだ雨水が家をだんだん腐らせてしまうのです(田舎の実家は木造です)。 それと、家の裏に畑があって、雑草がすごいのです。春先にも帰省して簡単に草取りをするのですが、その時は、カラスノエンドウがまるで絨毯を敷き詰めたように畑を覆っています。実際、茎を刈りながら、カラスノエンドウ絨毯を巻きとっていきます(正しい取り方かどうかは別にして)。あの雑草の勢いを見ると、人が住んでいて、初めて勝負は五分々々なんだと思います。 そういう事情があって、夏に長期休暇を取って、草取りや家の補修をするわけです。 ところで、猛暑の中、地面に這いつくばっていた結果、脳みそが蒸発してしまって、まともなものが書けませんでした(いつもはまともなのか!)。そこで、今回の「ちゅうごくちゅうどく」は「夏休み特別篇」として、私の実家をご紹介いたしましょう。
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